総合プロデューサー・音楽監督の松下耕によるコラム『その6』をご紹介させていただきます。ご覧ください。
第1回東京国際合唱コンクールの目玉の一つに、課題曲があげられましょう。このコンクールには、Bシニア部門とHフォルクロア部門を除き、課題曲が設けられています。それら5曲の課題曲は、すべて日本の作曲家の新作です。1曲は私の作品ですから、その作品はさておき、他のすべての作品は名作揃いで、大変に豪華な課題曲となっています。
課題曲の長さは、自由曲のプログラミングがしやすいよう、1分半から2分半程度に収められており、どの曲も密度の濃い内容となっています。すべての作品が日本人の作曲家による新作、というのは、第1回を記念した、来年だけの特別なものであります。海外の作曲家が、日本の音や言葉をどのように料理してくるのか、楽しみです。また、中には、日本の作曲家による英語のテキストの作品もあり、こちらも音になるのが楽しみですね。
今回、課題曲のために委嘱した作曲家は、次の通りです。
・新実徳英氏(現代音楽部門)
・千原英喜氏(混声・同声合唱部門)
・信長貴富氏(室内合唱部門)
・相澤直人氏(ユース部門)
・松下 耕(児童合唱部門)
各課題曲は、東京国際合唱コンクールのウェブサイトで楽曲の一部を確認することができます。こちらのページをご覧ください。
すべての課題曲は、パナムジカから出版され、コンクール当日に発売されます。皆さんの、今後の新しいレパートリーになることを期待しています。
総合プロデューサー・音楽監督 松下 耕