TICCのここに注目! その1

 みなさん、こんにちは!代表理事の松下耕です。これから数回にわたり、私どもが主催する『東京国際合唱コンクール(略称:TICC”ティック”)』について書いていこうと思います。

 来年、2018年に始まる、新しい国際コンクール『東京国際合唱コンクール』は、東京国際合唱機構の主催、東京合唱アライアンス《耕友会》の主管により行われます。同時に、中央区、中央区教育委員会、全日本合唱連盟、東京都合唱連盟、日本合唱指揮者協会の後援により開催されます。

 このコンクールの構想を練り始めた時、コンクールの会場をどこにするのかを注意深く吟味しました。そして、日頃、耕友会の演奏会で使うことの多い『第一生命ホール』が第一候補となり、ホールに打診したところ、興味を持っていただき、大変スムーズにホールを確保することができました。第一生命ホールの響きは大変定評があり、日本を代表する中規模ホールとしてその名を馳せています。このホールに、世界の合唱団をお招きできることを、私達はとても幸せに思っています。

 このホールは、中央区の晴海地区に位置します。あるご縁で、私達は中央区と密に連絡を取るようになりました。そして、区が様々な協力をしてくれることになったのです。これは、嬉しいことでした。

 文化やスポーツのイベントで必要なのは、地域との密着です。どんなに高邁な思想でイベントを展開しようとしても、地域の理解と協力がなければ、なかなかそのイベントは成長しないと思います。その点で、このコンクールは第1回から幸せなスタートを切ったと言えるでしょう。

 中央区は、歴史と伝統に育まれた、豊かな場所です。また、近年は人口も急増しており、文字通り『日本の中央』でありながら様々な表情を持った場所です。日本橋、銀座、築地、月島……これらの場所は、全て中央区にあります。これら豊かな文化を抱える中央区が、このコンクールによって、また一つ文化の拠点を持つことになります。それが、晴海地区なのです。

 中央区との連携は、単年のものではなく、永続的なものとしよう、と話し合われています。回が重なるにつれ、出来ることも増えてくるでしょう。とても楽しみです。

 未来に進むイベント、とでも言いましょうか、このコンクールは、地元中央区と、参加してくださる合唱団によって成長していく、楽しみなイベントなのです。

総合プロデューサー・音楽監督 松下 耕